豊橋市(とよはしし)は、愛知県の東三河地方にある市。中核市に指定されている。東三河地方の中心都市である。1906年(明治39年)市制施行。
愛知県の南東部に位置する。東三河地方における経済・交通の中心であり、愛知県の県庁機能の一部を有している。市の人口は約37万人で県内5位。
豊橋都市圏の人口は約67万人であり、愛知県で第2位の規模を有するが、2020年(令和2年)の昼夜間人口比率は約97%であり、流入人口より流出人口のほうが多い。
中世から江戸時代まで市の中心部は吉田(よしだ)と呼ばれていた。吉田という地名は全国各地にあったため、三州吉田と呼ばれることが多かった。
吉田は豊川と朝倉川の合流地点であり、渥美郡、宝飯郡、そして八名郡の境目に当たる。江戸時代には 吉田藩の城下町、吉田宿の宿場町、豊川水運で栄えた湊町であった。明治2年6月(1869年)の版籍奉還で、吉田から豊橋に改称した。
市徽章は、江戸時代末、吉田城に8代君臨した長沢・松平・大河内(ながさわ・まつだいら・おおこうち)家が用いていた馬印を横から見た形の千切(ちぎり)である。
三河港や豊川用水を有する。16世紀の今橋城(のち吉田城と改称)建築以来、東三河の中心に台頭し、江戸時代は特に、三州吉田藩の城下町、東海道五十三次の吉田宿・二川宿があった。幕末の石高は7万石であり、岡崎藩や西尾藩を上回って三河国内では最大だった。