半田市(はんだし)は、愛知県の尾張地方にある市。知多半島の中央部に位置している。計量特定市。
1937年(昭和12年)、半田町・亀崎町・成岩町が合併して半田市が発足した。愛知県内では6番目、知多半島で最初の市制施行であった。その後は新たな合併を経験せず現在に至っている。
江戸時代中期から本格化した醸造業の成長とともに、港湾都市として発達した。明治以降は知多半島における行政の中心となる。太平洋戦争後には鉄鋼や自動車関連産業などの製造業も進出している。名古屋都市圏の中心市の1つであり、特に知多地域における政治・経済・文化の中心機能を担っている。
1958年(昭和33年)には半田市議会が「原水爆実験禁止並びに核兵器持込み反対核非武装宣言」に関する決議を行い、日本で初めて非核を宣言した市となった。市制55周年の節目である1993年(平成5年)には「非核・平和都市宣言」の決議を行った。
『ごん狐』などで知られる童話作家新美南吉の出身地でもあり、市内には新美南吉記念館があるほか、記念館周辺には童話にちなんだ花(彼岸花)や畑なども広がっている。