中野市(なかのし)は、長野県の北部に位置する市である。
長野盆地の北東部に位置する北信地域の中心都市。
市の中心部は高社山として知られる高井富士と、蛇行する千曲川の中間に位置している。高度の高い山ノ内町から市内中心部にかけては扇状地と呼ばれるなだらかな下り坂になっており、この傾斜を利用して果樹園などが造られている。扇状地の下端には「延徳田んぼ」として知られる水田地帯が広がっている。この地帯はかつて千曲川の度重なる氾濫によって水がたまり、「エンドウ湖」とよばれる湖を形成していたと伝えられている。16世紀ごろから中野堰と呼ばれる用水路が次第に整備され、エンドウ湖のあった一帯が水田に整備されていった。山ノ内町から扇状地に沿って、千曲川の支流である夜間瀬川が流れている。