松本市(まつもとし)は、長野県の中信地方に位置する市。中核市、国際会議観光都市に指定されている。
国宝松本城を中心とする旧城下町。城下町は松本城の外堀に沿って善光寺街道が通っており、千国街道や野麦街道が分岐する交通の要衝となっている。1871年(明治4年)の廃藩置県後、1876年(明治9年)まで長野県とは別に筑摩県が置かれ、その県庁所在地になっていた。長野県との合併後も拠点機能の一部は松本市に置かれ、日本銀行の支店や旧制高等学校が設置された。
キャッチフレーズは「文化香るアルプスの城下町」、「三ガク都(楽都、岳都、学都の三つのガク都。音楽、山岳、学問を標榜する)」などがある。市のマスコットはアルプちゃん。
日本で最も古い小学校のひとつ開智学校の開校、改正高等学校令に基づく全国9番目の官立旧制高等学校でもある松本高等学校の招致など、教育に熱心な面があった。国立大学法人が1県1学の県に於いて本部が県庁所在地以外に置かれているのは、信州大学の他は弘前大学(青森県弘前市)・広島大学(広島県東広島市)・琉球大学(沖縄県中頭郡西原町)のみである。
また小澤征爾ら一流の音楽家が一斉に集う夏のセイジ・オザワ 松本フェスティバルの開催、全国に(一部海外にも)広がるスズキ・メソードや花いっぱい運動の発祥、映画やテレビドラマなどのロケ支援を市が行うなど、文化を尊重する気風は今も健在である。食品ロス削減の取組み「残さず食べよう!30・10(さんまる いちまる)運動」の発祥の地で、「第1回食品ロス削減全国大会」が2017年10月開催された。