鴨川市(かもがわし)は、千葉県の南東部に位置する市。
南房総観光圏の観光都市。海岸部は南房総国定公園に指定されている。日蓮ゆかりの誕生寺・清澄寺の門前町として栄え、鴨川シーワールドや鴨川温泉郷で知られるリゾート地。
市域の中央部を鴨川地区、東部を天津小湊地区、南部を江見地区、西部の内陸の地区を長狭地区と呼称する。これは、昭和の大合併で「鴨川市」が成立する前の自治体の行政区域と一致する(なお、天津小湊地区は2005年2月11日の合併以前の天津小湊町の区域と一致)。
鴨川地区(鴨川・田原・西条・東条)には、鴨川シーワールドを主として観光地や市街地が集中している為、地区内を走る国道128号鴨川バイパスの渋滞が顕著である。天津小湊地区(天津・小湊)の北部は丘陵地帯であり、清澄山を抱え、日蓮ゆかりの清澄寺、小湊には日蓮の誕生を記念して建立された誕生寺といった名所が立地している。沿岸部では漁業が盛んである。江見地区(江見・太海・曽呂)は、仁右衛門島や太海フラワーセンターといった観光施設を持ち花作りが盛んである。長狭地区(吉尾・主基・大山)は、米どころの長狭平野が拡がり、山に囲まれ、田畑が広がり、農業が盛んである。
国の特別天然記念物に指定されている鯛の浦タイ生息地や日本の棚田百選に認定されている大山千枚田のような自然が豊富な地でもある。