我孫子市(あびこし)は、千葉県の北西部に位置する市。
人口は約13万人。健康都市連合加盟都市。白樺派の拠点。江戸時代より水戸街道・我孫子宿の宿場町として栄え、数多くの文化人が風光明媚な場所として手賀沼畔に住居や別荘を構える文化都市として栄え、広く「北の鎌倉」と称された。1970年(昭和45年)市制施行。
我孫子宿および布佐の市街地を除き、概ね農業地域であったが、1970年代からは東京都の都心のベッドタウンとして一部区画が開発され人口が増加した。JR常磐線と成田線、国道6号と国道356号が分岐する交通の要衝となっており、千葉県東部(印西市)と茨城県南部(取手市)へ接続している。2015年(平成27年)3月に上野東京ラインが開業し、我孫子駅 - 東京駅間は最速38分で結ばれるようになった。自然豊かな住宅都市として発展している。
江戸時代には水運が栄え、特に東端の布佐地区は利根川の主要な河岸であった。大正時代から昭和初期にかけて我孫子は「北の鎌倉」と称されることもあり、志賀直哉、武者小路実篤、柳宗悦、バーナード・リーチなど多くの著名な文化人が居を構えたり別荘を持ったことで白樺派の拠点となっていた。
都市雇用圏における東京都市圏(東京都区部)のベッドタウンとしての性質が強い。通勤率は、東京都特別区部へ32.3%、柏市へ12.4%(いずれも平成22年国勢調査)。