寄居町(よりいまち)は、埼玉県の北西部に位置し、大里郡に属する町。同郡唯一の自治体である。
埼玉県の北西部、東京都心から70km圏に位置している。荒川の中流域、長瀞のすぐ下流に位置し、その左岸に街が発達する。古く秩父往還の街道筋にあり、宿場町として栄えた。また、中心市街地の対岸には、かつて鉢形城があり、その城下町でもあった。
荒川は秩父山地に発して、寄居で関東平野に注ぐ。寄居から山よりは、外秩父と上武山地に挟まれた渓谷となっており、寄居は古くから地の利を生かした要害であった。現在でも、国道140号・国道254号及びJR八高線・東武東上線・秩父鉄道が接続する交通の要衝地となっている。
また、1985年(昭和60年)に環境庁(現在の環境省)から「風布川(ふうぷがわ)・日本水(やまとみず)」が名水百選、1995年(平成7年)には国土庁(現在の国土交通省)から町全域が水の郷百選、林野庁からは「日本水の森」が水源の森百選、2006年(平成18年)には鉢形城が財団法人日本城郭協会から日本100名城の認定を受けているなど、豊かな自然と歴史を有する町でもある。