伊奈町(いなまち)は、埼玉県の中東部に位置し、北足立郡に属する町。
関東平野の中にあり、町域はすべて平地で山がない。概ね東の境を綾瀬川が、西の境を原市沼川が流れる。町域の約60%は大宮台地上に位置し、残りは先述の河川沿いの沖積平野である。町域の最高点は小貝戸地区の19 mで、最低点は綾瀬川と原市沼川の合流点付近の8 m。直下には中央構造線に関連する綾瀬川断層が存在する。東北新幹線が町内南・東部を、上越新幹線が中・北部に沿って背骨のように縦貫している。
昭和中期ごろまでは梨、ぶどうなどを栽培する典型的な農村であったが、1983年の埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)の開通を機に土地区画整理事業が展開され、東京都心・さいたま市のベッドタウンとして宅地造成が進んでいる。2022年時点で、国内で7番目に人口の多い町となっている。