河内長野市(かわちながのし)は、大阪府の南河内地域に位置する市。
1954年(昭和29年)に長野町など6町村の合併によって誕生した市で、市の中心部に対しては旧町名を用いて長野と呼称される。南部の山麓地域では奥河内という観光名称が使われ、滝畑四十八滝や岩湧山などの大自然、観心寺や金剛寺、高野街道などの歴史的価値のある史跡や建造物が残る。楠木氏ゆかりの地としても知られており国宝・重要文化財数に関しては全国の市町村のうち日光市に次いで12番目に多い自治体であることから「文化財のまち 河内長野」と称される。
大阪都心の難波まで約40分、関西国際空港へは約1時間の所要時間だが、市を囲む山並みは壮観で、市内に居ながらにして大自然を満喫できることなどから、市制施行以降、市内各地にニュータウン(新興住宅地)が造成され、衛星都市として発展してきた。『週刊東洋経済』の「日本のいい街ランキング」では、2012年発表の総合ランキングで全国788市中149位(大阪府内33市中8位)と、前回(2010年発表分)の288位から大きく順位を上げた。市内の年間犯罪発生率(人口10万人あたりの全刑法犯認知件数)についても、2000年代の中盤以降は、大阪府内の33市の中で最も低い水準を維持。同誌の「安全・安心な街ランキング」においても、大阪府内で第1位を記録している。