海田町(かいたちょう)は、広島県の町。安芸郡に属している。
広島県の南西部、広島湾の東側に位置している。広島県の23市町の中で2番目に面積が小さい自治体である。しかし広島市、呉市、東広島市の間にあり交通の結節点になっている。
町内には、陸上自衛隊第13旅団司令部や多くのマツダ関連工場などがある。
この地域に人々が住み始めたのは約1万年前のこととされ、海岸線は現在よりも内陸部にあった。「かいた」の地名が初めて記録に出るのは平安時代の終わりごろで、「開田荘」と呼ばれる皇室領系の荘園でがあり、この荘園は南北朝時代に「海田荘」となった。
中世には商業の中心地は瀬野川の日下橋付近にあり、「二日市」と呼ばれ市場や港の機能をもつ戦略上重要な拠点でもあった。
近世に入ると瀬野川の土砂で陸地化が進み、商業の中心地は二日市よりも河口に近い「海田市」に移った。海田市は広島藩の蔵入り地(直轄地)で西国街道の宿駅の一つとして整備された。
江戸時代には海田村と奥海田村があったが、1889年(明治22年)に海田村は町制をしいて海田市町となった。村制のままだった奥海田村も1952年(昭和27年)に町制をしいて東海田町となった。