東広島市(ひがしひろしまし)は、広島県の中央部に位置する市。隣接する 広島市のベッドタウン・衛星都市としての性質をもつ。
中心市街地の西条は、酒都(西条酒)・吟醸酒発祥の地(安芸津の酒)と2つの歴史的な酒処がある日本有数の日本酒の産地で、灘・伏見と並ぶ日本三大酒処である。狭い地域に多くの酒蔵が軒を連ねる「酒蔵通り」には、白壁やなまこ壁、赤煉瓦の煙突など独特な建物が立ち並ぶ。毎年10月には「酒まつり」が催され、多くの観光客が訪れる。1995年に東京から国税庁醸造研究所(現在の独立行政法人酒類総合研究所)が東京より移転してきた。
東広島の景観における赤瓦は特筆すべきものであり、行政の指導ではなく自生的に保持されてきたものである。盆地の周囲を囲む山々や里山のアカマツ林を背景に、赤瓦と白壁の建物が点在し、その手前に水田が広がるという典型景観をなしている。