北上市(きたかみし)は、岩手県南西部にある市。
人口約9万3千人を擁しており、県内では盛岡市、奥州市、一関市に次いで3番目に多い。県南広域振興圏に位置し、双子都市である花巻市と共に北上都市圏(北上・花巻都市圏)を形成している。
江戸時代の北上市域は、北が盛岡藩領、南が仙台藩領と藩境の地であった為に町は無く、南部・伊達双方の交流が密で共生もしてきたので比較的開放的な土地柄であった。そのため、昭和30年代頃までは、城下町を起源として古くから発展してきた花巻市と水沢市(現・奥州市)の間にある典型的な農業地域であった。
昭和の農家は長男が家を継ぎ、次三男は職を求めて首都圏に流出していたため、次三男の流出を食い止め、定住人口を増加させるために、比較的早い時期から工業振興を町づくりに掲げて企業誘致に取り組み始めた。