福岡市(ふくおかし)は、福岡県西部に位置する市。福岡県の県庁所在地であり、政令指定都市である。
九州地方の行政・経済・交通の中心地として同地方最多の人口を有する。東京23区を除いた全国の市でも横浜市、大阪市、名古屋市、札幌市に次ぐ5番目の人口(約163万人)を擁し、人口増加率は政令指定都市の中で首位である(2020年国勢調査)。
博多湾に面するこの地域は古来から博多(はかた)として認識されており、大陸方面への玄関口として利用されてきた。中世に商人による自治都市が形成され、戦乱で度々焼き払われながらも、豊かな町人文化を育んだ。豊臣秀吉の手で復興されたのち、黒田氏が福岡城とその城下町を築いたことで、那珂川を境に西が城下町としての「福岡」、東が中世からの商人町・商業都市としての「博多」となった。その後、江戸時代から明治時代初頭にかけて、福岡と博多は共存していたが、1876年に福岡と博多は1つの都市へと統合されて「福博(ふくはく)」となり、その後、「福岡」と改称された。