すさみ町(すさみちょう)は、和歌山県の南端にある町。西牟婁郡に属す。
カツオ漁や「ケンケン船」で知られており、近世には熊野地域一帯の中心部となったこともある。
すさみ町は紀伊半島のほぼ南端に位置し、太平洋に面している。海岸線は漁港を作るのに適したリアス式海岸で、沖合漁業が盛んである。気候は沖合を流れる黒潮の影響により温暖で、年間の平均気温はおよそ摂氏17度となっている。町域の90パーセント以上が山林で占められており、平地が少ない。なお、この辺りの海岸は「枯木灘」として釣り人たちには有名で、町も観光事業の一環として釣り大会を盛んに行っているほか、釣具メーカー、オリムピックの主力工場がある。枯木灘海岸は貴重な地層や暖地性植物群落なども存在し、吉野熊野国立公園の指定も受けている。すさみ町の中心集落は、周参見川の河口に開けた漁港の町・周参見である。