尾鷲市(おわせし)は、三重県の南部に位置する市である。
面積の90%は山林であり、海岸はリアス式海岸である。黒潮の流れる熊野灘に面し、背後を山に囲まれていることから南からの暖かく湿った空気が流れ込みやすい春から秋にかけて雨雲が発達しやすく、日本国内で見ても非常に雨が多い。年間降水量は1981年から2010年の平年値で3,848.8mmである。降水量は多いが、晴天時も多い。
現在市東部に位置する須賀利町は長年陸路が通じず、海路でつながる尾鷲市への編入を昭和の大合併の際に選択したため飛地の状態となっている。
尾鷲市の人口のうち8割以上が旧尾鷲町に集中している。市全体の人口は市制施行時より4割以上減少しているものの、旧尾鷲町区域の人口は約2割5分の減少にとどまっている。