名張市(なばりし)は、三重県西部、伊賀地方に位置する市である。
伊賀盆地南部に位置し、周囲を山野や赤目四十八滝や香落渓などの渓谷を含めた美しい自然に囲まれ、四季折々の鳥の鳴き声などの自然の音を感じながら暮らすことができる。
名張市は近鉄大阪線の沿線にあり、大阪府諸都市へ約60分の位置に存在する。そのため大阪府のベッドタウンとして発展し、長らく大阪都市圏に包括されていた。また、1980年代前半から名張藤堂家の家紋であった「桔梗」にちなんだ「桔梗が丘」の開発をはじめとした多くの大規模住宅地が造成され人口が急増した。初期に「桔梗が丘」と命名されたことから、その後に開発される住宅地についても「つつじが丘」「梅が丘」「百合が丘」「さつき台」「すずらん台」など、花の名を冠した住宅地が造成されることになった。
しかし、2000年(平成12年)頃以降、より大阪方面へ至近の奈良県香芝市等で住宅開発が進んだほか、都心回帰傾向もあり、世帯・人口ともに減少傾向が継続し、高齢化も進んでいる。その結果、近年の国勢調査では大阪都市圏に含まれなくなっている。