伊勢市(いせし)は、三重県南東部(南勢・伊勢志摩地域)にある市である。
伊勢神宮の鳥居前町として発達した都市で「神都」の異名を持つ。かつては宇治山田市を名乗っていた。
三重県を代表する観光都市の1つであり、名古屋や関西といった大都市圏からのアクセスに優れることから年間を通じて大勢の観光客で賑わう。
江戸時代には「お伊勢まいり」の街として全国から多くの人が訪れ、現在も伊勢志摩の中心都市となっている。伊勢神宮では20年に一度社殿を建て替え神座を移す「神宮式年遷宮」が催行され、街に活気をもたらすことから「伊勢の町は遷宮のたびに新しくなる。20年ごとに活性化する」と言われている。直近の式年遷宮は2013年(平成25年)に開催された。
1906年(明治39年)までは度会郡に属しており、一部に旧多気郡域を含む。明治維新直後の慶応4年7月6日から明治2年7月17日まで度会府の府庁が置かれた。廃藩置県により度会府は度会県となり、三重県に編入される1876年(明治9年)4月18日まで県庁所在地であった。