大河原町(おおがわらまち)は、宮城県南部の柴田郡に属する町である。仙南圏の中央に位置する。
町の中心部を白石川が流れる。冬季の早朝に見る白石川は美しい。また、白石川には毎年、多くの渡り鳥(カモ類やコハクチョウ・オオハクチョウ)が飛来する。白石川の両岸には、隣の柴田郡柴田町にかけて約8km、約1200本の桜並木が続いており、「一目千本桜」として町民に親しまれている。桜の季節(例年4月中旬が見頃)には、すぐ横を走るJR東北本線の列車もこの区間は徐行運転を行う。この一目千本桜は、宮城県では柴田町の船岡城址公園とともに日本さくら名所100選の地に選ばれ、桜の季節は毎年多くの観光客が訪れる。また、夏は町内中にラベンダーが咲き揃う。
観光以外の面として、広域行政機関が所在する仙南行政の中心地となっている。大河原町は、地理的に柴田郡柴田町・白石市・角田市・柴田郡村田町からの人や車の流れが交わる位置にあり、宮城県南部の交通の要衝となっている。このため、町内の国道4号バイパス沿いには中小の店舗が林立し、宮城県南部随一の集客力を持つ商業地区となっている。一方で、かつての中心街であった駅前や本町・中町の商店街は寂れ、仙台方面を志向する人々へのベッドタウン化が進んでいる。駅前には行政主導で作られた複合商業施設があるが、テナントが未定の部分がある。
8月中旬頃に行われる「おおがわら夏まつり」の花火大会は、仙南地域では一番歴史が古い。