高知市(こうちし)は、高知県の中部に位置する市。高知県の県庁所在地及び人口が最多の市で、中核市に指定されている。 旧土佐郡・長岡郡・吾川郡。
長宗我部元親の大高坂山城改城に端を発し、山内一豊の入府以来土佐藩の城下町として発展した都市である。
高知県中部の中心都市であると同時に、四国地方太平洋側の中心都市ともなっている。県内最大の商業地を持つと同時に、県内の人口の47.7%を占めるプライメイトシティ(一極集中型都市)でもある。戦後の昭和の大合併までは県内唯一の市であった。昭和の大合併が始まる1953年の時点で、市制を施行した市の数が1つしか存在しない県は高知県が唯一であった。
国内では、酒類の消費量が多い都市の一つ。名物にはカツオのたたきとよさこい鳴子踊りなどがある。高知市民の気風とされている要素は、女性ははちきん(八金: 「『男4人分』より強い」とも言われる、勝気な女衆)、男性はいごっそう(偉骨相: 頑固者。ただし敬意の念も含まれる)などである。
日曜市を初めとする定期市(いわゆる「街路市」。開催場所、形態や運営方法は異なるものの、月曜日を除く毎日、市内で開かれている)が有名であり、「スローライフ」志向が強いとする見方もある。1998年(平成10年)に市の中心部に開設された「ひろめ市場」は、地元資本が運営しており、コンパクトな造りに比して多様な店舗(飲食店、食料品店が多い)の利用を楽しむことができるため、休日を中心に市内外からの来店者で賑わっている。