五城目町(ごじょうめまち)は、秋田県の中央部に位置する町で、南秋田郡に属する。
秋田市から北に30キロにあり、東部には山間部が、西部には市街部、田園が広がっている。国道285号が中心部を通過し、沿道には町役場、警察署、高校等がある。
高速道路は町の西端に五城目八郎潟ICがある。大川地区を奥羽本線が通るが、駅はない。かつては秋田中央交通線が八郎潟町の八郎潟駅とを結んでいたが1969年(昭和44年)に廃止となり、それ以降は代替の路線バスが奥羽本線の鉄道ダイヤに連携して運行され、利便性はある程度確保されている。
秋田市と能代市の中間でいずれの商圏からも離れているが、国道285号沿いにスーパーセンターがあり、週末を中心に周辺地域からの流入が多い。町内中心部では500年の歴史を持つ朝市(0・2・5・7のつく日)が開かれており、朝は賑わいをみせる。
かつては日本におけるスズムシ群棲地の北限として知られていた。1960年に群棲地に指定されたが、平成の初め頃から鳴き声が聞こえなくなり、2020年に登録が解除されている。町内で「すずむしクラブ」(放課後児童クラブ)、すずむし吟社(川柳団体)など、様々なものにスズムシの名前が冠されているのは群棲地であることに由来するものであった。