佐々町(さざちょう)は、長崎県の北部、北松浦半島中南西部に位置する町。北松浦郡に属する。
佐世保市中心部から北に約15kmの場所に位置する。東西約6.5km、南北約8.0kmを町域とし、東境には韮岳から同町牟田原に連なる山脈があり、西境の盲ヶ原から北境の鷲尾岳まで江里山脈が連なっている。また、この間には、佐々谷と呼ばれる縦谷(佐々川衝上断層)が形成され、国見山(佐世保市世知原町)に源流を発する延長21.5kmに及ぶ県下2番目の長さの佐々川が北東から南西に貫流し、これに沿って平野が拓け、農耕地帯を成形している。
また、東に木場谷、西に志方谷があり、その水は佐々川に合流している。なお、海岸線はきわめて短いが、本町唯一の海の玄関として佐々港がある。
北松炭田地域にあり、昭和40年代までは炭鉱の町として栄えた。
町域を松浦鉄道西九州線および国道204号が通っている事、2011年(平成23年)9月には西九州自動車道佐々ICが供用を開始し、佐世保市街への交通の便が良好であることから、近年は佐世保市のベッドタウンとしての性格が強まっている。
平成の大合併に伴い、隣接していた各町はすべて佐世保市へ編入する中で佐々町は単独町制を継続し、南西部の海岸線以外を佐世保市に囲まれる地勢となった。