王寺町(おうじちょう)は、奈良県北葛城郡北端に位置する町。
北は大和川を境に生駒郡三郷町・斑鳩町と接し、東部は北葛城郡河合町・上牧町、南部は香芝市、 西部は大阪府柏原市と接する。町内は新興住宅地が多く、大阪市のベッドタウンとなっている。大阪市への通勤率は28.5%で、奈良県内では 生駒市に次いで高い値となっている。
大和川が県境を越えて大阪へ向かう、奈良県内における大和川水系の最下流の場所にあるため、県内で最も海抜が低い地域であり、1982年(昭和57年)8月には町中心部で水害による甚大な被害が出た。西方には葛城山地を控え、可住地面積は広くはない。ゆえに面積は全国の町村部でも最小級にありながら、人口密度は屈指の多さを誇り、奈良県内では大和高田市、上牧町に次いで第3位。また、農地面積、農業従事者は県内で最も少なく、水田は町の北部ではほとんど見られない。
王寺駅には西日本旅客鉄道(JR西日本)関西本線・和歌山線、近畿日本鉄道(近鉄)生駒線および田原本線(新王寺駅)が接続し、県北部のターミナルの一つとなっている。また、道路では国道25号や国道168号が交わる交通の要衝でもある。