小浜市(おばまし)は、福井県南西部(嶺南)に位置し、若狭湾に面する、旧若狭国の市。もと酒井氏11万石の城下町。日本海岸の要港。若狭塗・若狭めのう細工が特産。景勝地の蘇洞門がある。人口約3万人。ソフトバレーボール発祥の地。1951年(昭和26年)市制施行。
畿内の色が濃い港町で、律令時代より前からヤマト王権の日本海側入口として盛えて来た。小京都と呼ばれることも多く、全国京都会議にも加盟している。また、市内には国宝や国指定の重要文化財が数多く立地し、海のある奈良と呼ばれることもある。
3月に奈良の東大寺で実施されるお水取りの水は、遠敷川・鵜の瀬から送られたものと言われている。また、伊勢志摩や淡路島と並んで、海産物を奈良や京都まで送った地域(御食国)の一つでもある。
江戸時代には浅井三姉妹の次女・初の夫である京極高次(京極氏)や、酒井氏などが治める小浜藩の城下町だった。この時代からサバの水揚げ基地ともなっており、鯖街道の起点となった。