知夫村(ちぶむら)は、島根県隠岐郡の村。県内唯一の村である。
隠岐諸島の最南端に位置し、知夫里島と周辺の浅島・島津島・大波加島などの無人島により構成される。
地理
知夫村の主島である知夫里島は、南部中央にわずかに平地が開けるほかは急峻な丘陵が連なって海岸に迫り、断崖絶壁を形成する。北部の来居(くりい)港から島前の別府港、菱浦港を結ぶ隠岐観光の島前内航船や島後の西郷港、松江市の七類港及び鳥取県の境港とを結ぶ隠岐汽船の定期船航路がある。
西海岸には高さ200メートルもの巨大な赤い岩の壁「知夫赤壁」がある。
隠岐諸島で唯一タヌキが生息する。このタヌキは、飼育用に本州から持ち込まれたものが逃げ出し自然繁殖したもので、2000匹以上が確認されており、農作物などを食べられ被害も深刻である。