別府市(べっぷし)は、大分県の東海岸の中央部に位置する市である。大分県では大分市についで2番目に人口が多い。1924年(大正13年)市制施行。
別府温泉で有名であり、毎年800万人を超える観光客が訪れてきた観光都市。また国際観光温泉文化都市、国際会議観光都市に指定されている。温泉が市内各地で湧出し、源泉数は2300ヶ所以上で、日本の総源泉数の約1割を占め、湧出量も日本最多である。温泉は観光や、市民生活だけでなく、古くは明礬の生産から、地熱発電、湯治、医療、温泉熱を利用した花き栽培・養魚業、最近では温泉泥を利用した美容法まで、様々な産業に幅広く利用されている。
経済圏では大分都市圏(別大都市圏)に属する。隣接する大分市とは、市街地が高崎山により分断されている。その間の約7kmは九州で特に交通量の多い区間の1つであり、6車線の別大国道(国道10号)により結ばれている。また、市内に4ヶ所あるJR日豊本線の各駅から大分市中心部まで、10分から30分程度の距離であり、大分市のベッドタウンとしての役割も担っている。
特別都市建設法による財政的優遇措置を得ている事もあり、2020年現在、平成の大合併に接した大分県の市では津久見市と並んで合併・編入が無い。